用途と実績工例
道路構築方式の設計
急傾斜地道路拡幅
地形地質状況
現道は河床から20mの高さに取付られている。基礎地質は中古生代の秩父帯に属し、粘板岩輝緑凝灰石、石灰岩などからなる。層理面は山側に傾斜しており、特に地すべりの兆候は認められない。
対策の概要
既設道路を拡幅する方法で、地山の切取りが困難であるため、現地地形を切土せずまた、擁壁等も撤去しない方法で背面斜面にせん断ボルトを打設し、N-S.P.Cウォールを完成させた。
急傾斜地・河川部道路拡幅
地形地質状況
比較的なだらかな丘陵地の中腹に現道が走っている。地質は中生代白亜紀の花崗岩類を基盤岩とし、風化が進んだ礫混じり砂質土状の”まさ”となっている。
対策の概要
既設道路を拡幅する方法で、地山の切取りが困難である。また、擁壁前面が河川であるため、河積を侵さないためにN-S.P.Cウォールの壁面を湾曲させて、所定の幅員を確保したものである。
橋台土圧軽減
地形地質状況
基礎部は溶結凝灰岩からなり、その上部に軟弱地盤を呈す地盤が分布。
対策の概要
橋台部の土圧低減と背面埋土地盤の沈下防止を目的として行った工法である。